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貧困女子の実態や原因は何か?沢木文氏の取材本から共通点を探すと

      2018/06/26

何を基準に貧困と言えるのか、考えさせされました↓
貧困女子のリアル(小学館新書)【電子書籍】[ 沢木文 ]

年収700万円でも貧困!?

本書に登場する女性達の多くは、大学や短大を卒業しており、しかも偏差値もそれなりに高い学校に入っています。貧困家庭によくありがちなシングルマザーに育てられたり、暴力(DV)のある家庭で育ったような環境とは無縁の人達も登場しています。

そして、就職した会社もごくごく普通です。むしろ、年収700万円稼ぐような女性もいました。むしろ、日本全国の就業者の年収の中央値の2倍も貰っているような人です。年収の中央値については、こちらをご参照下さい。

見て頂いて分かりましたよね。日本人のごくごく一般的な人の年収は、350万円です。一方で、新聞で年に何回か報道される「平均年収」の数値は、450万円とか500万円とか、それくらいの金額です。でも、騙されてはいけません。

今や日本人は、年収300万円台なのはごくごく一般的なのです。そのくらいの年収の人達の多くは、その中で家計をやり繰りしているのです。ちなみに、10年以上前に、森永卓郎さんが【中古】 年収300万円時代を生き抜く経済学 給料半減でも豊かに生きるために 新版 / 森永 卓郎 / 光文社 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】 で「年収が300万円時代に突入する」と言っていました。その通りの時代になってきました。

その知識を基に本書を読んでみると、本書に登場する女性達は「貧困というより、自分自身のお金の使い方が悪い」あるいは、「家族や身近な人の中に、ダメにしてしまう人がいる」ことが、貧困の原因じゃないかと思えてきます。

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本書の事例から見えてきた貧困の共通点とは?

お金を与え過ぎ

大学に入ってからは両親に加えてボーイフレンドが妹に対して貢いでいたようです。お金は湯水のように使うものという思考回路ができてしまったんでしょう

子どもが精神障害になる家庭や両親の共通点は?で紹介した本にも同じような事例が書いてありました。子供にお金を無限に与えてしまう、自由に使うお金を与えすぎてしまうのは 、子供の金銭感覚を失ってしまう原因になってしまいます。いくら家庭が裕福であっても、お金を必要以上に与えてしまうのは子供にとって最悪です。

恰好つけすぎ

一見普通なのに貧困状態にあるという女性はほぼ全員が借金問題を抱えている。貧困状態ある女性たちは人間関係を維持するために借金しているように感じられる。女子会の服、女子同士で行く旅行結婚式で借金グセがついてしまうとなかなか抜けない。

つまり、世間体ですね。人の目を気にして、人によく見られようと思ったら最後。そんな生活をしていたらいくらお金があっても足りないでしょう。まずは世間体をいかに気にしないかということが大事です。

完璧主義

ざっと一万人程度の人を取材してきて感じたのは、仕事の有無にかかわらず幸せで豊かに生きている人の共通点を挙げるとすれば、サボリもあり、朝令暮改な人だ。高い理想や目標を掲げ、それだけを信じていると文化的に貧しくなるだけでな、自ら破滅の道を気がつけば歩んでしまっているのではないだろうか。

ある程度適当な気持ちも大事。

プライドが高い

何も勉強ができて学歴のある人は、金が稼げて貧困にならないということではありません。むしろ学歴がありプライドがある人に限って物事を完璧にこなす落としたり、まだまだ自分は成長しないといけないという上昇志向があって自分に満足ができず、自己啓発のための教材や美容などにどんどんお金を使ってしまうこともあるようです。

上昇志向もいいですが、「今の自分の環境にそれなりに満足。今のままでも十分幸せだなぁ」と思う気持ちも必要です。要はバランスです。

この記述が、もっとも的を得ています↓

貧困状態にある女性の多くは、何らかの無理を無意識のうちに自分に課していることが多い。問題解決のための小さなポイントはどこかにあるそれが見つかればきっと状況は良くなっていくはずだが、そうするためには素直さが欠けているのかもしれない。

理想年収が高過ぎ

彼女が望むような結婚生活遅れる可能性がある年収1000万円を超える男性は前給与所得者の6.6%しかいない。

冒頭でも言いましたが、年収300万円台時代です。ここまで理想が高いとは、もうアホかと。現実的でなさ過ぎて、言葉が出ません。

夫婦で月の生活費が10万から13万円、この範囲でやりくりしている人は大勢いる

やっぱり、堅実な人はちゃんと上手く生きています。

根性なさ過ぎ

2007年リクナビnext退職の本音ランキングの調査では、会社を辞める理由で最も多かったのが人間関係。続いて労働時間環境が不満、給与が低かった、仕事が面白くなかったなど。つまり、お金より人間関係なのだ。

あまりにひどいブラック企業もありますから、ひとくくりには言えません。でも、大してスキルもない状態で仕事を辞めてしまっては元も子もありません。会社を辞めるのは、自分で稼げるスキルを身に付けた後にしないと。

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まとめ

貧困にも色々な種類があります。少なくとも、本書に登場する人たちは「贅沢病に罹った貧困」と言えると思いました。

PS. さらっと一度読んでみると、「こんな人もいるんだ」と分かるので、勉強になります。特に、今から結婚をする予定の男性が読むことをお勧めします↓
貧困女子のリアル(小学館新書)【電子書籍】[ 沢木文 ]

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