日本は移民の受け入れに反対?外国人が定住せずに経済成長する方法
2016/06/25
人口減少でこれから経済成長が伸びないと思われる日本で、どのようにして経済発展を目指すのが良いのでしょうか?
「デービット アトキンソン 新観光立国論 イギリス人アナリストが提言する21世紀の所得倍増計画 東洋経済新報社」
デービッド・アトキンソン 新・観光立国論
題名の通り、日本を観光立国にし、海外からの観光客を集めてお金を稼ぐ案について書いています。
従来のように観光客がただ来るのを待っているだけでは、外国から観光客を集めることは出来ません。一言で言うと「色々と試行錯誤をして外国人観光客を呼び込み、さらには何度も訪問してもらえるリピーターとなってもらう方法を考えなければいけない」と著者は訴えています。
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日本が経済成長をするための1つの案
日本の経済成長をするためには、人口が増える必要がある。これは日本が戦後、経済成長してきた理由を調べると、人口増加そのものが原因で、経済が成長してきたと言えます。著者は、その証拠を人口と経済成長のデータを分析しながら示しています。
ということは、今後日本が経済成長するためには、日本の人口を増やすしかありません。でも、今のままでは人口は減少します。
その解決方法として、1つは外国から移民を沢山呼び寄せることです。しかし、島国である日本に外国人を多数移住させるのは日本国民から色々反発が予想されます。 例えば、治安が悪くなるとか、日本人の仕事が外国人に奪われていまうとか。そのため、移民を大量に受け入れる案は、あまり現実的ではありません。
移民を拒否すると日本の人口は増えないのではないか?
そこで、外国からの人口を増やす方法として、外国人観光客を増やすことを提案しています。つまり、「外国人が観光で日本を1週間、2週間、1か月などのショートステイすることで、外国人が日本に定住することなく、日本の人口を増やすことが出来る」とうことです。1人の外国人は短期間しか日本にいない状態ですが、外国人が入れ替わり立ち代わり、日本を訪問する状態にすれば、日本の人口が増えた状態になります。
確かに、これは理想的な話です。著者がいうように、観光で訪れる外国人が増えれば、必ずお金を使ってくれるので、日本の経済は発展するでしょう。 しかも、日本の人たちも、「あの人たちは何日か後には自分の国に帰るんだから」という目で見るので、秩序や治安の悪化を心配する声はあまり出ないでしょう。
具体的にどうすれば良いか?
これは理想的な話ではあります。というか、日本にとっては都合の良いストーリーです。本当にデービットさんが言うような、外国人観光客が常に殺到するような魅力的な日本にするには、試行錯誤の連続、時間が掛かるでしょう。
次回は、デービットさんが提案する具体的な案について、取り上げてみたいと思います。
P.S.
爆買いで日本の経済発展に貢献してくれている中国人観光客。そんな中国の人の本質を知るにはこちら
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