冨永愛の現在は過去のいじめや家庭崩壊を乗り越えた結果(お勧め本)
2018/06/09
世界的に知名度の高いモデル冨永愛さん。テレビや雑誌で見かけるだけだと、輝いている一面しか見えないので、さぞ順風満帆な人生を送られてきたんだと思えます。でも、冨永さんは幼少期から小学生、高校生、20代と相当辛い思い、苦労をされてきたということを知りました。
「愛なんて 大っ嫌い 冨永愛(著)ディスカヴァー・トゥエンティワン」
Ai 愛なんて 大っ嫌い [ 冨永 愛 ]
本書の前半と後半で、2回ほど自然と涙が出てしまうような内容がありました。(私は、電車の中で本書を読んだので、ぐっと涙を堪えましたが)
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家庭が崩壊した家庭に育つとどうなるのか?
涙が出てしまう2か所は:
1つは、家族関係が崩壊した家庭で育つとはどういうことか、いじめに遭うとはどういう辛さなのかと赤裸々に綴られていた箇所です。
もう1つは、幼少期に親から愛情を注いで貰えなかったことを、今度は自分の子どもに対してもやってしまっていた、という反省の箇所です。
・冨永さんの自分の子どもが2歳~5歳までの間、仕事が忙し過ぎて殆ど子どもと接してこれなかった。
・そして、子どもが9歳の時に、「僕なんか生まれてこなかった方が良かったんだ」と子どもに泣きつかれたこと。
私も幼い子供を持つ親として、もし、自分の子どもにこんなことを言わせてしまったら、相当ショックだと思います。自分は親として失格だと感じるでしょう。
冨永さんの素晴らしいところは、その後、反省をして、子どもと接する時間を多くとるようにし、子どもとの関係を改善しようと努力をされていることです。
冨永さんの本が参考になると思われる対象読者は?
・家庭環境の不遇やいじめに遭って辛い思いをしていても、そこから這い上がってきたストーリーが書かれています。同じように辛い思いをされている10代20代の方にとっては、希望を持つことが出来るかもしれません。特に、家庭環境や人間関係で悩んでいる方にお勧め出来る本だと思います。
・冨永さんが、子どもの頃、親からの愛情を感じずに生きてきて、どれだけ孤独で辛い思いをしてきたかがよく分かりました。涙が出てきます。
いくら母親が子供を突き放して、愛情がなくても、子どもが頼れるのは親しかいません。
子どもは親を選べないので、親は責任を持って子どもに愛情を注いで育てないといけないことが良く分かります。そのため、今から母親になろうとしている、今小さな子どもを持っている保護者にとっても、非常に参考になる本です。
本書に、大事なヒントが書いてありました。
冨永さんが学校から家に帰ってきたあとの家での母親とのコミュニケーションについてです。
・「ただいま」と言ってもお母さんからは何の返答もしれくれなかった。
・お母さんに話し掛けても目を合わせて話をしてくれなかった。
と書いてありました。このような毎日が続き、母親から愛情を感じることが出来なかったそうです。
・子どもが話掛けてきたり挨拶したら、「必ず返事をする」。
・子どもと目を合わせて話をする。
この2つに注意するだけで、子どもと親の関係が随分と良くなるはずです。
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自分の過去を赤裸々に語ってくださった冨永さんに感謝
冨永さんが自分の言葉で執筆しているところに好感が持てるとともに、一言一言に重みを感じました。普通なら恥ずかしくて本に書かないような、ご自身の過去の辛い出来事も赤裸々に語っているところが、冨永さんの精神的な強さが伺えました。
冨永さんのすごいところは、子どものころに味わった逆境をバネにして、「見返してやる」という気持ちになったことです。そして、自分がモデルとして活躍してやると思い実際に行動したことです。人によっては、泣き寝入りして引きこもりになってしまったり、ふさぎ込んでしまうかもしれません。本書は、今、苦しんでいる人が「見返してやる」という気持ちになるためのヒントになるかもしれません↓
P.S.
アメリカの共和党と民主党の違いと思想がよくわかる本でも書きましたが、やっぱり、テレビや雑誌で報道される内容と実際は、事実と全然違うということがあるということが分かります。テレビや雑誌の情報は、真実のほんの一部、あるいは最悪は全くのデタラメかもしれないので、注意が必要です。
P.P.S.
ところで、貧困女子という言葉が流行っていますが、「貧困女子」に陥ってしまう人の共通点が分かりました!こちらの記事をご覧ください。
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