出口治明さんの本から学ぶ!賢いお金の使い方とお金の教養
2016/12/29
賢いお金の使い方を学ぶなら、この本は一読の価値があります。↓
働く君に伝えたい「お金」の教養 人生を変える5つの特別講義 出口治明(著)
働く君に伝えたい「お金」の教養: 人生を変える5つの特別講義
ラテマネー?
毎日使うちょっとしたお金は、1回ずつの出費は少なくても積み重なると大きな額になる。大切なのは、自分の価値を知り、どのように使えば自分はハッピーになれるのかを知ること。
毎日の缶コーヒーやペットボトルのお茶なんかは、その代表例です。
毎日のコーヒー代が積み重なると、年間で考えると大変大きな金額になります。仮に100円のコーヒーを365日飲むと、36,500円になります。(このような毎日少しずつの出費のことをラテマネーと言うそうです)
これを無駄金というべきか?でも、毎日のストレス発散、息抜きに役立っているなら、無駄金とは言えないです。
逆に、毎日100円で済んでいるならマシという考え方も出来ます。スターバックスで、毎日300円のコーヒーをテイクアウトすることと比べれば、1/3もお金を節約したことになりますし。
つまり、何が言いたいかというと、「こんなお金の使い方をするのは、無駄遣いだ」と決めつけることは出来ないということ。人によっては、価値があることかもしれないし、別の人にとっては価値のないお金の使い方かもしれない。
自分自身で、「どんなことにお金を使うことを重視するか?」を考えることが大事です。
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全く同じ商品なら、どこから買う?
「同一商品や同等のサービスは、比較して、安いほうを選ぶ」
- 同じものであれば、一番安いところで買うのがお得に決まっています。これが、価格ドットコムで商品比較をして、最安値の販売店で商品を買う人が多い理由です。消費者の立場で言えば、高値で商品をつかまされないように、よくリサーチをする必要があります。複数の販売店を見て価格調査をしたり、ネットで価格を調べたりするのが賢い買い物の仕方です。
まあ、これは既に多くの人が実践していることです。
例えば、店舗型の家電量販店は、家電製品のショールームみたいになってしまっています。家電量販店で実際の商品を見たあと、価格ドットコムで最安値の販売店から商品を購入するというパターンは、今では当たり前になっています。消費者の立場にすれば、これは当たり前の行動でしょう。
家電量販店は、今のままでは価格競争だけに巻き込まれて、じり貧になっていくでしょう。また、家電に限らず、「仕入れさえすれば、全く同じ品質の物を誰でも売れる商品」、「価格以外で差別化を図れない商品」を扱っていると、商売がじり貧になるでしょう。商品を売る側の立場になって考えると、今後は「ここでしか買えない商品」をいかに開発し、売っていくかが重要になってきます。
3歳までは母親が育てるべき?
人間の歴史上、「生みの親」がわが子を抱きっぱなしで育てる社会は、戦後の日本くらいです。かつて、人間は食べ物を探すために男女ともに狩りや採集に出かけていました。
専業主婦になって、母親が子供につきっきりで子育てをするというのは、マイナーだったんですね。幼児を託児所や保育園に預けて、仕事に出かけるお母さんの中には、「(まだ幼児なのに)子どもを他人に預けてしまう」という罪悪感を持っている方がいるかもしれません。でも、子どもを他人に預けて育てることの方が実はメジャーな子育てのやり方なのです。だから、罪悪感を感じる必要はありません。
日本以外で言えば、中国なんてその典型です。中国では、子どもはおじいちゃん、おばあちゃんが育てるのが一般的だそうです。お父さんとお母さんは、働きに出かけるのが普通です。
貯めることより、定期的な収入
「○万円貯めること」ではなく、「毎月確実にお金が入ってくること」の方がずっと大切である。
お金で心配しない方法として、もっとも大事なことは、定期的な収入です。定期的な収入さえあれば、仮に貯金が0でも、生活をしていくことが出来ます。逆に、銀行預金にお金が沢山あっても、収入が途切れれば、預金残高は減る一方です。そちらの方が危険です。
とにかく、収入のフローを切らさない。これが一番大事。
就業不能保険とは
みなさんが抱えているいちばん大きなリスクは、働けなくなって、蛇口から出てくる水が止まること。収入が途切れてしまうことです。死亡した時は、生命保険が降ります。でも、死なずに身体が動けなくなってしまった状態になると、生命保険も降りないし、仕事も出来ません。
「就業不能保険」は、聞き慣れません。良く知られているのは、生命保険の他に、医療保険、ガン保険、成人病保険くらいです。これらの保険には入っている人は多いと思いますが、就業不能保険に入っている人は、周りでも聞いたことがありません。
それもそのはずです。就業不能保険を取り扱っている会社は、日本では非常に少なく、ライフネット生命や日立キャピタルくらいです。(著者の出口さんは、ライフネット生命の社長)
私も気になって、就業不能保険について調べてみました。ライフネット生命の場合、安くて月々3000円台で保険に加入出来ます。そして、気になる保証は、
例えば、35歳で就業不能になった場合:55歳まで毎月10万円~20万円が保険金として支給される。
といった類の保険です。
仮に、少なめに見積もって、20年間、毎月10万円の保険金が支給されるとします。すると、10万円×20年×12か月=2,400万円が総額で支給されることになります。結構な額です。死んだら支給される生命保険とは違い、「仕事が出来なくなった時」に支給されるのが大きなメリットです。
両親を不健康にする意外な理由
「お母さんは私が引き取って一生面倒を見るわ。もう安心していいのよ」と娘に言われた途端、認知症になる準備が整う。
家族の認知症を予防するには、安心させることは返って逆効果というのは、初めて聞いた考え方です。「自力で生きていけることが一番の幸せ」という考え方で、時には年老いた親さんを突き放すことも必要なんですね。
PS.
働く君に伝えたい「お金」の教養: 人生を変える5つの特別講義
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