子どもの国語力を伸ばす方法!斎藤孝先生の親子で伸ばす「言葉の力」
2016/07/31
子どもの学力に直結する能力。それは、国語力、言葉の力です。国語、算数、理科、社会、英語を含め、全ての科目の基礎となるのは、国語の力です。子どもには、言葉の力だけは最優先に身に付けさせる必要があります。
どのようにして言葉の力を身に付けるかは、こちらの本が参考になります↓
「親子で伸ばす「言葉の力」 斎藤孝(著)集英社文庫」
親子で伸ばす「言葉の力」 (集英社文庫)
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要約力を鍛える方法
要約力というのは、相手が言いたいことの核心部分をとらえる力です。
①アニメを一緒に見る。②面白い要素を3つ言わせる。③面白かった場面の理由を聞く。
何もかしこまった「勉強」の場を設けて鍛える必要がないという点が参考になります。子どもが好きな、アニメ、DVD、テレビ番組、映画など、どんな物でも良い教材に替えてしまうことが出来ます。また、映像でなくても漫画の本でも良いです。
そして、一緒に鑑賞したものについて、「どんな話だった?」と聞いたり、登場したキャラクターの特徴(得意な面と弱点)を聞いたりするのも良いです。
3つにまとめるのがミソ
アニメのストーリーを「3つのポイントで説明しよう」という遊びです。「今日のストーリーを3つのポイントで言ってみるとどうなるか?」と聞いてみるのです。
大事なことは、3つに絞りこむことです。はじめは、3つ以上のポイントを挙げても良いです。そして、その後、最も重要な3点に絞り込むという作業が非常に重要です。無数に取り上げるのはそんなに大変なことではありません。でも、「3つだけにまとめる」という作業は、結構しんどいことです。だからこそ、「内容をまとめる力」がつきます。
難しい作業とは言っても、子どもが大好きなアニメやテレビ番組、漫画の本を使えば、子どもは喜んで考えるはずです。
日記の書き方のコツ
①その日のできごとを箇条書きにする。②ほかの人と違うことを探す。③変化があったことを書く。
日記を書き始める前に、「日記に書く内容を箇条書きにする」というのはかなり使える方法です。私は、このコツを最近になって初めて知りました。子どもの頃にこの方法を知っていたら、小学生の時に出された日記も苦痛を感じずに書くことが出来たのになぁと残念です。自分の子どもには、このやり方を教えたいと思っています。
尚、「文章を書き始める前に箇条書きにすると、スラスラと文章が書ける」いう方法は、経営コンサルタントの北岡秀紀さんも先日のPodcastで言っていたのを思い出しました。言いたいことを紙に箇条書きにしておけば、日記やブログ記事は勿論、講演会やプレゼンなど口頭で話をする時にもスラスラと話が出来ます。
「箇条書き」がキーワードです。これだけで各段にスラスラと書けるようになります。
日記のネタ探しに困った場合の考え方
・日記のネタとして、「他の人と違うこと」や「変化があったこと」を探す。
最初は難しいかもしれません。大事なのは、ちょっとしたことでも何でもネタに出来るという意識です。ブログのネタ探しと全く同じです。日頃から「ネタになるものはないか?」というアンテナを立てておくことが重要です。
とは言っても、毎日ルーティン的な生活をしていると、毎日変化なんて感じられないかもしれません。そんな時、ネタ探しのいい方法があります。先日、あるメルマガで川崎功瑛(こうえい)さんが「ネタ自体は、他人のメルマガなど、ネットでパクってこれば良い。そして、そのネタを使って、自分なりの体験や意見など独自の内容を書けば良い」のようなことを言っていました。
もちろん、完全に丸パクリはNGです。でも、ネタのきっかけとしては、ネット上の記事、ニュース、ブログ、メルマガを活用するのは、全く問題ありません。そこから派生して、自分の独自の見解を文章に表していけば良いのです。
川崎さんの話は、「メルマガ」のネタについて言っていましたが、これは子どもの日記のネタについても全く同じことが言えます。
子どもが「日記のネタがない」と嘆いているようでしたら、この方法はお勧めです。
見通し力をつけるコツ
見通し力をつけるためにも、3つを挙げるというのがキーワードです。
例えば、
①部屋を掃除する時の注意ポイント3
②野球の試合に負けた原因ポイント3
③100点取れたポイント3
文脈力をつける
例えば、歴史番組、ドキュメント番組、動物の番組を親子で観賞します。その時に、
①ここがポイントという場面に注意をうながす。②むずかしい言葉やことがらを説明する。③見終わったら内容に関して質問する。
ただ漫然と子どもとテレビを見るだけではもったいないです。親子で一緒に観ながら、子どもに話しかけをすることから始めましょう。
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