野村克也の本のおすすめ「俺の苦言を聞け」はサラリーマンの必読書
不器用なサラリーマン必見の本です(笑)
俺の苦言を聞け 野村克也 悟空出版 俺の苦言を聞け
会社員の方で、「全然報われない。いつになったら日の目を見られるのか?」と落ち込んでいる時にモチベーションが上がってくること間違いなしです。
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技術よりも人間としてどうあるべきかが大事
プロ野球選手も「人間としてどう生きるか」ということを考えることが最も大事です。例えば昔の巨人の川上哲史監督は、ミーティングでほとんど野球の話はしなかったそうです。
これは野球などのスポーツに限った話ではありません。
私の話になりますが、中学校の時に通っていた個人塾の先生も全く同じ方針でした。1時間半の授業時間の半分以上は、「なぜ勉強をする必要があるのか?」「誰のために勉強をしているのか?」「将来はこんな世の中になる」と言った、短期的なテストの点数を上げることだけなく、大人になってからどう生きていくかという話が中心の塾でした。
今から思えば、私が通っていた塾の先生は、野村さんが言う、野球選手を引退してからどう生きていくのかを考える人間教育と全く同じことをしていたんだと気が付きました。中学生当時の私は「また先生の人生講義が始まったよ~」とうんざりしていたものです。でも、今になって思うと、非常に大事な人生教育を受けていたのでした。
周りは遊んどけ遊んどけ
野村監督は若くてまだレギュラー選手になってない時、合宿や遠征先で先輩たちがみんな夜遊びに繰り出すあいだに、自分だけはしっかりと練習を続けて努力をしたらしいです。そしてこう願ったそうです。「しっかり飲んで来いよ!ちゃんとコンディション 崩してこいよ!」と。
こちらの記事で紹介した野村さんと宮本慎也さんの対談本でも、宮本さんが現役時代の時、周りのライバル選手に対して、「もっと休んどけ、休んどけ」と心の中で思ったそうです。そして、周りが休んでいる間に自分はしっかりトレーニングをしていたそうです。
人と同じ行動をしていては一流になれないということですね。
会社員にとっても、この考えは支えになります。
例えば、「周りの同僚は有給休暇(年休)をバンバン取得するし、毎日定時で帰る」一方で、「自分は休みを取るどころか、毎日帰りが遅いし、休日も出勤する。でも、給料は、殆ど変わらない」こんな状況をどう考えるか?
普通に考えると、働く時間が少なく楽して給料を貰っている方が羨まして、腹が立つかもしれません。
でも、野村さんや宮本さんの考え方を取り入れたらどうでしょうか?
「 どうぞどうぞ、みなさん仕事をせずにどんどん休んでください。私はあなたが休んでいる間にスキルを磨いて、将来食いっぱぐれないような人間になりますね~」
くらいの考えを持つと、他人に嫉妬したり、腹が立つことがなくなりませんか?
会社員の方にとっては、本書の中で、ここの教えが最も役に立ちます。
本書におけるその他の教訓
・コーチが無理やり技術的アドバイスをしても、その本人が現状に満足してると技術が身につかない。選手から自主的に指導を求められるまでは、コーチは手を出さない方がよい。
・陰の努力は、必ず誰かが見てくれている。
孤立主義者である野村さんならではのコメントです。 「たとえ千人が見ていなくても、その裏に見ている千人がいる。」
現役時代から今に至るまで、野球界の嫌われ役を1人で担ってきた野村さんならではのコメントです。
・一流すなわち中心となる選手は同じ失敗を繰り返さない
・小さな変化に対応する感性を持ち合わせていることが一流の条件
・無視、賞賛、避難の順で人は評価される。
まとめ
本書を総括すると、満足・妥協・限定はせずに、気を抜かずに精進しろということです。
自己愛を克服しないと、現状維持どころか人間の力が落ちていく。「ここまでやれば大丈夫だろう」「もうあの人にはかなわらないな」とあきらめた時点で終わりなのです。
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