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野村克也の本のおすすめ「師弟」宮本慎也との対談はビジネス書

   

野村克也の本

仕事にやる気がなくなったり、気合いが入らなくなった時には、やっぱり野村さんの本が効きます。

「師弟」 著:野村克也 宮本慎也 講談社
師弟 野村克也 宮本慎也

今回の本は、野村さんの弟子として元ヤクルトスワローズの宮本慎也さんと野村さんの対談形式です。

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本書を読むことをお勧めする方

ビジネス書や自己啓発書を読みたいが、読むのが億劫な野球が好きな人
です。堅苦しいビジネス書なんか読めない人でも、ベースは全て野球の話なので、野球好きの人なら簡単に読めるし、内容がすんなりと頭に入ってきます。

野村さんはこれまで100冊以上の本を出版されています。私も少なくとも10冊以上は読んでいます。野村さんが話される体験談の事例は、これまで出版された本の内容と結構被っています。たとえば、日本シリーズでイチローをいかに攻略したとか、巨人の川上哲治さんの偉大さや、王さん長嶋さんが陰で猛練習していた話とか。だから、正直にいうと、本書で野村さんが取り上げている内容の半分くらいはすでに過去の何かの書籍で聞いたことがありました。でも、それは仕方がないです。野村さんはもう80歳を越えています。とっくに現役を引退されていて、過去の話が中心になるのは仕方がないでしょう。

一方で、私は宮本さんが話す本は初めてだったので、内容は新鮮でした。本書の2/3くらいは宮本さんの話に割かれています。ですから、過去に野村さんの本を読み尽くしたという方でも新鮮な内容が沢山盛り込まれていますので、お勧めします。

本書で野村さんと宮本さんが話していた重要なポイント

・弱者の兵法

自分が弱者であることを自覚すること 。相手の力が10だとして、こちらが6ぐらいまでなら勝ち目があります。 ただし相手が格上の場合は、同じ戦いをしてはいけない。

・感性の豊かさとマイナス思考の強度は比例する

感性が豊かだと、あれこれと感じてしまうから不安になります。マイナス思考で不安を強く感じることは、決して悪いことではないのです。

・宮本さんは野球が楽しいとは感じていなかった

宮本さん: 「僕は良い投手との対戦が楽しみだと感じたことは一度もありませんでした。」

どうやって打てるか考えるのでいっぱいいっぱいだったらしいです。

よく、スポーツ選手がテレビ局のインタビューで「楽しんでやりたいと思います!」とか言っている場面を見ますが、宮本さんの場合は真逆です。楽しい訳がないと。これは、広島の黒田博樹投手の本にも全く同じことが書いてありました。「決めて断つ」黒田さんも書籍の中で、「野球を楽しいと思ったことは一度もない」と語っていました。

これは、スポーツ選手だけでなく、会社員や自営業者の一般の人にとっても非常に支えになる言葉です。

あなたは、毎日の仕事が楽しいですか?会社に行く時にウキウキしますか?少なくとも私は、仕事を楽しいと思ったことは全くありません。憂鬱です。

そして、そんな気持ちに劣等感を感じていました。仕事がすきになれないなんて、ダメ社会人やん。と

でも、一流のプロ野球選手の宮本さんと黒田さんも、別に楽しんで野球をやっている訳ではなかったのです。真剣に真面目に野球をやっているからこそ、重圧があり、楽しいという気持ちなんかわき起こらないという感じのことを言っています。

だったら、私たち一般の人だって、別に仕事が楽しくないという気持ちは至って普通でしょう。逆に、仕事が楽しいと感じている間は、もししかすると負荷の少ない楽な仕事をしている証拠かもしれません。

この話をしている途中に、講談社の社長である見城徹さんの書籍憂鬱でなければ、仕事じゃない を思いだしました。 見城さんも、仕事を楽しいと思ってる間はそんなの仕事ではない。憂鬱だからこそ真の仕事である。ということを仰っていました。

ですから、仕事が憂鬱だ!仕事嫌だなあ。と感じていること自体は決して悪い感情ではないのです。

その他 重要ポイント

・一つのことを極めた選手は、他の分野でも頭角を現す。

それは、効率良く技術を習得する方法を知っているし、自分に自信があるから

・ランチェスター戦略

野村監督もランチェスター戦略と同じ考えを持っています。ランチェスター戦略の師といえば、日本では竹田陽一先生が有名な人です。

簡単にいうと、強者がとるべき戦略と弱者が取るべき戦略は、真逆であるということ。弱者は、自分の強みだけに集中し、決して強い相手を真っ向勝負してはいけない。という考え方です。

・準備をしっかりすると、本番でもプレッシャーを感じなくなる。

重圧を感じる暇がないから。

・リーダーにはカリスマ性は必要ない

チームのために良かれと思ってならばおくせずに自分の意見を言うそれだけで十分。

・努力を持続させるコツは、努力を習慣化させること。

実際生活の中で40%は習慣的行動。その中に努力の行動を組み込んでしまうのが良いです。

・言い訳っぽい仕草をする人は伸びない。

例えばエラーをした後、自分のグラブを見たり、チームメイトの誰かを見たりする仕草をするような人

ちなにみ、宮本さんの話では、広島の黒田博樹選手は、自分が打たれたり誰かがエラーをしても、全く人のせいにしないそうです。大ベテランになった今でも、自分が悪かったと謝るそうです。

まとめ

野村さんの教えは、一般の会社員や自営業者にとっても直接役に立つ内容ばかりです。ヘタなビジネス書を読むよりよっぽと勉強になります。

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