コンビニオーナーの実態を三宮貞雄の本で知る!店長の悲惨な現実とは
2016/12/30
「会社を辞めて(脱サラして)コンビニのオーナー(店長)になってみようか!」と考えているあなたへ!
ちょっと待ってください!
決断するのはまだ早いです。決断するのは、この本を読んでからにしてください。
コンビニ店長の残酷日記 三宮貞雄 小学館新書
コンビニ店長の残酷日記
著者の三宮貞雄(仮名)さんもサラリーマンを辞めてコンビニオーナーになった方の1人です。そして、今もバリバリ現役オーナーです。
本書は、三宮さんがコンビニ経営をして実際に体験した記録や日記を本にしたものです。コンビニ加盟店側の立場としての生の声が赤裸々に語られています。こんな貴重な声を知るには本書以外にあるでしょうか。
本書を読むことをおすすめする方
・今からコンビニオーナーになろうと考えている方は、必読の書です。
・また、コンビニ経営ってどんな仕事で、毎日どんな大変なことが起きているのだろうかと興味のある方も読むと面白いです。
※コンビニ本部(フランチャイズ運営)側にとっては、都合の悪いことが沢山書いてあります。ですから、本書の著者名の三宮貞雄さんは、本名ではなく、仮名にしてあります。
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本書を読んで知った、コンビニの酷いこと
・食べられる食料品を大量に捨てる
三宮さんの店では、毎日食品だけで10キロ前後の廃棄が出るそうです。なぜそんなに廃棄が出るのか?
スーパーなら、夕方に食料品を安売りをして売り払ってしまいます。でも、コンビニでは消費期限が切れそうな食品でも安売りが出来ません。これは、コンビニ本部の指令です。
その理由は、廃棄が出れば出るほど コンビニの本部フランチャイズを運営している側が儲かる仕掛けになっているのです。
一言で簡単に言うと、廃棄が出ればでるほど、コンビニオーナー側が本部に対して支払う売上金(上納金)が増える仕組みになっているのです。廃棄になった商品は売上原価に入らないという計算をしているのが原因です。もっとかみ砕いて言うと、「売れ残った商品は、コンビニオーナー側が完全に経費を負担しなければいけない」という考え方です。
詳しいからくりは、本書に書いてあります。
コンビニの本部は、ずるいです。いくらお店の売り上げが多くても、コンビニ経営者側は儲からなくて、コンビニを運営してる本部だけが絶対に儲かる仕組みを作っているんです。
・コンビニオーナーは、仕入れた商品の請求書や領収書を本部から見せてもらえない
不思議な仕組みですね~。小売りをしてるお店の店長が、「自分が売っている商品の仕入れ原価を知らない」んですって!
コンビニのオーナーは、本部からとても高い原価で商品を買わされている可能性があります。本書で笑っちゃったのは、飲料水を本部経由で仕入れるより、ドンキホーテの店頭で買った方が安く仕入れられるらしいのです。著者は一時期、実際にドンキホーテで飲料水を仕入れて自分のコンビニで販売したことがあるそうです。その方が儲かったと(笑)
コンビニオーナーが語る、マナーの悪い客とは?
実は、スーツ姿のサラリーマンにマナーが悪い人が多いらしい
逆にトラックの運転手や建設現場で働く肉体労働の人の方が、人情味があるし、食べ物の購買単価も高くて、ありがたいお客さんだそうです。
毎日こんな嫌な客の対応をしている
・横柄な態度で接するサラリーマン(命令口調な客がホント多いそうです)
・暴言を吐く客
・小銭を投げつけてくる客
・暴力を振るう客
・トイレを汚す客
・駐車場でご近所への迷惑行為をする客
・万引きする客
など、嫌な客の特徴を挙げれ切りがありません。
コンビニって、鉄道や役所などの公共機関と同じで、お客さんは全ての人です。お店側が客を選ぶことは出来ません。ですから、嫌な客、変な客の相手をどうしてしなければいけないのでしょう。大変ですね。
コンビニオーナーは年中無休 毎日長時間労働
コンビニオーナーは、年中休みがないそうです。日帰り旅行でさえままならない。そして、一日の労働時間が12時間以上は当たり前の過酷な労働をしています。
それくらい自分が働かないと利益が出ないのです。アルバイトに支払う給料をぎりぎりまで削らないとやっていけないそうです。
まとめ
本書の著者三宮さんは、本書の最後では「やりがいを持って今もコンビニオーナーをやっている」といった前向きな締め方をされています。もちろん、それは本心でしょう。
一方で、本書を読むと、コンビニ経営には辛くて、腹が立ち、理不尽なことがいっぱいあるということがよく分かります。あなたがもし、これからコンビニオーナーになろうかと考えてられるのであれば、始める前に業界の真実を知っておくために本書を読んだ方が良いです。絶対におすすめします。
コンビニ店長の残酷日記
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