一般的年収は350万円以下、少ないと嘆く前に平均値と中央値を知る

騙されていけない　日本人の一般的な年収は、３５０万円以下のはず

新聞やニュースで、日本人の平均年収５００万円台６００万円台といっている記事などを見かけますが、あれは、完全に偏ったデータです。殆どの場合、あれは大手企業（しかも上場企業）の平均データです。日本の大部分を占める中小・零細企業の方の給与データは完全に無視されています。

だから、そんな記事の数字を見て、「自分の年収が少ない」あるいは「旦那の年収が少ない」なんて嘆いている方、まずは冷静に事実を知りましょう。

まずはデータから事実を知る

データは、国税庁のＨＰで分かります。
ネットで「平成26年分　民間給与実態統計調査」と検索すると、

・給与所得者数は、4,756万人：平均給与は415万円
・給与所得者の給与階級別分布をみると、男性では年間給与額300万円超400万円以下の者が514万人（構成比18.3％）、女性では100万円超200万円以下の者が512万人（同26.2％）と最も多く

と書いてあります。
つまり、給与所得者全体の平均は、415万円。⇒これが平均値。

一方で、最も分布の多い層は、男性の場合：年収350万円程度と想定出来ます。（女性の場合は年収150万円程度）⇒これが中央値。
これは、平均値と中央値のカラクリです。細かい話は抜きにして、一般的な年収は350万円(男性)という事実が分かります。ですので、平均年収500万円以上の人なんて、日本の中でも上位の給与所得者層と言えます。まず、このデータから、年収300万円台の方は、別に給与が低い訳でもなんでもありません。ごくごく普通です。

（ちなみに、公務員の給与はごく一般的な日本の会社員の給与水準に合わせている訳ではなく、大手企業（しかも上場企業）の給与水準に合わせていると思います。給与面に関しては、公務員は相当いい待遇ですね。）

実は年収300万円・200万円って、世界レベルでは富豪のレベルでは？

もっと驚くデータがあります。仮に年収が300万円台、200万円台だとして、自分の生活水準に悩んでいる方！落ち込んではいけません。世界に目を向ければ、実は年収３００万円というのは、上位２％以下の富豪です。
ここで、その証拠を裏付けるサイトを紹介します。
ネットで、「グローバルリッチリスト」と検索して下さい。

GLOBAL RICH LISTという英語のサイトが開いたら、
・Select locationで、「Japan(Yen)」を選択し、
・Enter annual net incomeで、自分の年間の収入を数字で入れてください。
(net incomeと書いてあるので、厳密には手取り収入、つまり税引き後の実際に自分が受け取る金額を入力するのが正しいかもしれませんが、それはあまり気にせず入力してみて下さい）
– 例えば、金額を「3000000」（収入300万円の意味)と入力してみると、結果は、1.67%(2016年1月3日時点)でした。

– また、金額「2000000」（収入200万円の意味)と入力してみると、結果は、4.98%。

つまり手取り収入が200万円の人でも、世界中の人と比べると上位５％の収入レベルということが分かります。

– ちなみに、手取り年収500万円の人は、なんと上位0.5%。超富豪のレベルと言えるのではないでしょうか。

まとめ

日本の物価水準から考えると云々・・・という話は別として、年収が300万円、200万円レベルだとしても、世界レベルで考えると決して貧困レベルでは全くないし、収入が多いと思います。ここで挙げたデータから見ると、年収が少ないといって、劣等感にさいなまれたり旦那さんを責める必要は全くないと思いませんか？

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