老後に必要なお金をいくらまで貯められるか心配で不安な時に読む本
2016/02/24
老後の資金がなんとなく不安ですか?
老後のお金が心配な人のために、具体的な対策案が書いてあります。
「老後貧乏にならないためのお金の法則 田村正之(著)日本経済新聞出版社」
老後貧乏にならないためのお金の法則
読者ターゲットは、章によって色々変わる気がするので、対象年齢は正直分かりません。
・株式投資や保険などの資産の長期運用に関する話は、30代、40代の方にお勧めの章と思います。
・年金や相続の話は、既に年金を貰っている方にも参考になる内容が書いてあると思います。
本書は全体的に、すごく具体的な内容で老後資金についての対策案が書かれています。だからこそ、株式投資、税金対策、年金などの話は専門用語が沢山出てきて、内容は難しいです。
読者が、まだまだ老後までが長いと感じていて、当事者意識がない場合は、内容が頭に入ってこないかもしれません。(私自身は、年金や相続の話をじっくりとは読めませんでした。)
本書が言いたいことを一言でいうと、「今、お金で困っている老人の方たちは、若いころに老後資金のことを考えずに生きてきた人である。そうなりたくなければ、今の支出構造をしっかりと見直し、老後資金を貯める計画を立てなさい。」といったところです。
本記事では、支出の中でも、保険に絞って取り上げます。
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(1)年間に支払っている生命保険料は?
生命保険に支払っている金額は、全世帯平均で、年間約42万円だそうです。(50代前半では、なんと年間52万円)
平均世帯で、そんなにも払っているなんて、本書を読んで驚きました。尚、私は30代後半ですが、年間の生命保険料は掛け捨てで5万円ほどです。
本書には書いてありませんが、保険料が年間42万円というのは、掛け捨てではない
貯蓄性のある生命保険も含まれているからだと思います。とはいえ、42万円は払い過ぎです。
一言でいうと本書では、「支払う生命保険料をもう少し減らした方がいいのでは?」
と提案しています。
(2)医療保険はしっかり入っておくべき?
何かの病気で手術をして、長期入院したら膨大なお金が掛かる。そう心配して、医療保険にたっぷりと入っている方もいると思います。
でも、そもそも今の日本の病院では、そんなに長く入院させてもらえないのが現実です。
一般的な入院日数は8日、がんは9日、脳梗塞は25日だそうです。
だから、何か月以上もの長期入院になることは、稀なのです。(こればかりは確率論なので、どのくらいの保障の保険に入るのがお得なのかは、結局は賭けというか運次第になると思います。)
また、手術で高額な治療費が掛かったとしても、その月の医療費の合計がある一定額を超えると、後からお金が戻ってくる制度があります。(高額療養費の適用)基準となる額は、人によって違いますが、例えば、月に5万円以上掛かった医療費は後から戻ってくるなどということです。
詳しいことは知らなくてもよいので、大事なのは「高額療養費」を申請すれば高額に掛かった医療費の一定額以上分が後から戻ってくる制度があるということを覚えておくことです。自己申請なので、申請をしなかったら、一切戻ってきません。家族の合算で高額に医療費が掛かった場合は、申請の検討をすることを忘れなければ良いのです。
本書が言いたいことは、「既に健康保険に加入しているのだから、医療保険はほどほどの掛け金でいいのではないか」ということだと私は感じました。
(3)でも、三大疾病保険はやっぱり入っておくべきでしょう?
三大疾病保険とは、例えば、がん・心筋梗塞・脳梗塞などと診断された時に出る保険金です。
でも、実は、心筋梗塞・脳梗塞と診断されただけでは保険が下りないことが一般的だそうです。具体的には、例えば「所定の状態が60日以上続いたとき」という条件がついています。しかも、その「所定の状態」というのが、後遺症がひどく残ったり、医師がある条件を認めないといけないとか、条件が厳しくて保険金が出るのがかなり稀なのだそうです。
このように、保険にたっぷり入っていても、お金ばかりが保険会社に吸い取られる結果に
なる確率が高いです。そのため、「もう少し保険の内容を絞って、必要最低限にしなさい」と本書では言いたかったのだと思います。
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最後に
株式投資や税金対策など、難しい内容を実際に考えるのは後回しにしても良いと思います。保険くらいなら、すぐにでも契約内容を見直し、出費を減らすことは出来るでしょう。
でも、とにかく大切なことは、老後のことを少し頭に入れて、毎月コツコツを少しずつ貯金をすることだと思います。これは、ごくごく当たり前のことですが、意識をしないと無駄使いをしてしましますので、気を引き締めるためにも本書のような類の本を読むのもたまには良いと思います。
老後貧乏にならないためのお金の法則
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