孫との付き合い方や接し方が分からなくて悩んでいる時にお勧めの本
2016/12/09
孫への接し方が分からないという時に参考になります。
「祖父の流儀(ダンディズム) 鳥越俊太郎(著) 徳間書店」
祖父の流儀(ダンディズム)
本書の対象読者は、自分の孫がいる50代、60代、70代の方だと思います。でも、私のように 今子育てをしている世代、つまり20代、30代、40代の人に取っても役に立つポイントがあります。
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祖父と孫は人間同士の付き合いをする
子供に対して、「かわいいね」とばかり言って甘やかすだけとか、「ああしなさい」「こうしなさい」といった上からの目線で子供と接するは良くないです。
ひとりの人間として対等に子供と接する意識が必要です。これは、祖父や祖母が孫に対してだけでなく、親が子供に対して接するべき意識においても重要と思います。
具体例の一つとして、自分の子供に対して「名前を呼び捨て」で言うのではなく、 たまには「さん」付けで呼ぶ。「さん」付けで呼ぶのは、相手を一人の人間として尊重した言動です。
「干渉」ではなく「観察」をする
孫はあくまで孫。自分の子供ではないので、孫に対して「口うるさく指導」するのはあまりやめた方が良いと主張しています。
しつけ(躾)をする、教育をするのは、あくまでお母さんやお父さんの役目です。
私はこの意見に対して、祖父と孫の関係だけでなく、祖父と孫の親(祖父と、祖父の息子や娘)との人間関係を良く維持するためにも大事なことだと思いました。
進学に限らず、親の役割は「干渉」ではなく、「観察」です。 子供を観察していて「これは本当に危ないな」と感じたらそこで初めて親が介入すれば良いのです。しかし、今の親は観察もしないで「干渉」ばかりしています。子どもが困った場面で親がいちいち登場していては 子供はいつまでたっても自分の力で問題を解決できません。
ページ128
この意見には確かに納得です。では実際、私自身はどうかと考えたところ「子供が怪我をしないように」、「嫌な目にあわないように」と、先回り先回りして、私が子供を手助けばかりしていたと反省しました。あまり過保護にすると、将来自分で問題解決をする 力が身につかないと思いました。これからは、なるべく「観察」し本当に危ないと感じた時だけ口出しや手出しをするように努めたいと思いました。
子どもに怒っていい?
あと、鳥越さんは「最近の親はあまり子供に対して怒らない」と言っています。確かに、20年前、30年前の親に比べれば今の親があまり子供に対して怒らないのかもしれません。
私も実際、自分の子供に対してあまり怒ったりしません。鳥越さんの意見は、「しつけのためには、もっと子どもに怒るべき」と考えています。でも、私はこの意見にはあまり賛成できません。
「怒る」というのは、「子供に対して、また、怒った親自身にとっても何一ついいことがない」と思うからです。親が怒ってばかりいると、子供が将来大きくなってから、自分が言いたいことを表現をするために、「怒る」という感情を使う恐れがあると考えます。
私はなるべく怒らないようにして、怒りたい場面でも「冷静に子供と話し合いをしたり」「なぜこれはダメなことなのか?」ということを時間をかけて説明するように努めています。そもそも、いつもそんな心掛けをしていても、時には怒ってしまいますし(笑)。
ですから、昔の人の考えのように、「今の親はもっと怒っていい」という鳥越さんの意見にはあまり賛成できませんでした。
本件以外、その他の鳥越さんの意見には、私は概ね「納得」「賛成」でした。
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最後に
鳥越さんの意見、全てが賛成出来るとは限りません。孫を取り巻く、ご自身の「周りの環境」によってどのように孫と接するのが良いかが違ってくると思います。
でも、孫を持つ鳥越さんの1人の意見として、本書を読んでおく価値はあります。おじいさんやおばあさんにだけでなく、両親にも役に立つと思います。
尚、本書の後半3分の1位は 、読者から鳥越さんへの質問に対するQ&A形式で構成されています。
祖父の流儀(ダンディズム)
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