がんを宣告(告知)され落ち込み動揺(パニック)する時にお勧めの本
2016/12/29
がんを告知されて、落ち込んでいたり、パニックになっている方は、今すぐ読んで下さい。
「がんを告知されたら読む本 専門医ががん患者にこれだけは知っておきたい”がん”の話 谷川啓司 ビオセラクリニック 院長 医学博士 プレジデント社」
がんを告知されたら読む本―専門医が、がん患者にこれだけは言っておきたい“がん”の話
「がん」を正しく知る
本書は、巷にあふれているような、根拠なくがん患者を励ますための本ではありません。いつもがん患者と向き合っているがんの専門医が書いた本です。「がんのことを正しく理解する」ことが目的です。
読むと分かりますが、「がん」になったからと言って、焦ったり落ち込んだりする必要はありません。
一般に、「がん」=「すぐに死ぬ」というイメージがありますが、すぐに死につながる訳ではありません。がんと診断されてからも、まだまだ生きる時間は残されています。
もちろん、「がん」のことを正しく理解し、「がん」と上手く付き合っていきながら生きていく必要があります。本書は、その手掛かりとなる本です。
すでに「がん」と診断された人はもちろんですが、「がんに罹るのが怖い」と不安に思っている方にも必読の本です。
「なんとなく不安」に思っている精神状態が一番良くないです。とにかく、一刻も早く本書を読んで、がんについて正しく理解されることをお勧めします。
スポンサードリンク
そもそも「がん」とは?
がん細胞自体に痛みや苦痛を引き起こす力はありません。がんは一言で言うと、「がん細胞という役に立たない細胞が続ける」病気です。そして、いつまでも増え続ける、発生場所とは別の場所に転移できるという特徴があります。
出典:がんを告知されたら読む本
まず、「がん」になったからといってすぐに身体に症状が出る訳ではないです。そして、「がん細胞」自体が原因で死ぬということもないです。
がんになりやすい原因は?
細胞分裂の回数が増えるとがんになる確率が上がるそうです。 例えば、「辛い物や刺激の強いものを頻繁に食べる」「便秘をしがち」「日焼けをし過ぎる」といったことで、細胞分裂の回数は増えてしまいます。
しかし、もっと決定的な原因は以下の通りです。
なんといっても、遺伝子の写し間違いを一番起こしやすいのは放射線です。放射線は遺伝子を傷つけるので放射線を大量にあげれば 遺伝子の間違いは起きやすくなります。
出典:がんを告知されたら読む本
日常生活において、放射線はあんまり縁のないものです。
2011年の震災によってメルトダウンを起こした福島原発からは、大量の放射能が放出されました。これは特別な例です。
でも、日常生活で放射線を浴びないように注意をしようにも、どうしようもありません。
つまり、何が言いたいかというと、「がん」になるのは本当に偶然であり、自分ではコントロールが出来ないような運の要素が大きいのです。まずは、その点を受け入れるしかありません。
がんと診断されたらどう考えるべきか?
がんは偶然できるものである以上、どれだけ予防しようと思ってもなる時にはなってしまいます。大切なのは、がんになってしまった現実を受け止めて、今後の対策を立てることです。
出典:がんを告知されたら読む本
筆者は、「日本人がガンで死ぬ確率が多くなっていることの原因は、日本は世界一の長寿国だから」と言っています。別の言い方をすると、日本人は医療の発達などで、がん以外の原因で死ぬリスクがほとんどないといことです。
そう考えると、日本人が「がん」になってしまうのは、多くの人にとって、当たり前のことと考えてもいいのではないでしょうか?
がん治療の目的を間違えないように
がん治療の本当の目的はがんを治すことではなく、元気に長生きして、そして出来れば本来の寿命をまっとうするまで生きることです。
出典:がんを告知されたら読む本
「がんを完治させないと死んでしまう」と考えるからこそ、とてもショックで落ち込んでしまうのです。
そもそも、がんを完治させることは不可能であると考えた方が良いです。
しかし一方で、がんにかかったからといって、すぐに死ぬことはありません。当面は、今までどおりに普通に元気な状態で生きることが出来ます。
がんが原因で死ぬという意味は、正確には「がん細胞が次第に発達していき、大腸、肝臓、腎臓といった、人間が生きるのに必要な臓器が機能しなくなってしまう」ことが原因です。
ですから、がんが出来たからといってすぐに死ぬことはないので、その点を理解し、まずは心を落ち着かせる必要があります。
今回は、ここまで。続きは次回へ続く。
がんを告知されたら読む本―専門医が、がん患者にこれだけは言っておきたい“がん”の話
スポンサードリンク
この記事を読んだ人はこの記事も読んでいます
スポンサードリンク
関連記事
-
桜沢如一氏のマクロビオティックなら若杉友子氏の本がおすすめ
桜沢如一先生の教えを伝授されたという若杉ばあちゃんこと、若杉友子さん。本書を読め …
-
藤原佳典の経歴と出身大学や高校は?プロフィールや家族(嫁と子供)も
藤原佳典先生が「林修の今でしょ講座」(2017年3月放送)に出演されました。 藤 …
-
骨転移の本で患者や家族が読んで理解しやすい2冊と動画講座で分かりやすかったもの
私の父親の話です。 3年前、ジストという希少がんを患いました。 【 …
-
胃GISTの手術と抗がん剤(薬)治療による副作用(体験談)
私の父親に発症した胃GIST。今回は、胃GISTの切除手術と術後の抗がん剤による …
-
谷川啓司医師の評判は?「がんを告知されたら読む本」から人柄を判断
前回の記事の続きです。 谷川先生は、がんの専門医として権威のある方です。 大変辛 …
-
スーパーで食品を買い物する時の注意点と良いスーパーの見分け方
大手スーパーなら、新鮮で安全な食品が置いてあると思ったら、そうでもないようです。 …
-
小澤竹俊医師は宗教的な人物?講演会(勉強会)や人材育成事業の情報
「小澤竹俊先生ってどんな人なの?」 「宗教が関係ある人なの?」 そんな疑問を持っ …
-
大野真司(がん研有明異動)の診察予約方法と治療待ち日数や評判は?
乳癌治療の最先端を行く大野真司先生。 年間1000件以上の手術をするスゴ腕の医者 …
-
GIST(ジスト)の本(専門書)でお勧めは?GISTガイドブック
このページを読まれている方は、「GIST(消化管間質腫瘍)とは何か?」「生存率は …
-
ミラクルひかるは病気(乳がん)って噂があるけど本当か勘違いか?
ものまねレパートリーが60種類以上もある売れっ子ものまねタレントの「ミラクルひか …