蛭子能収さんの本で本音で生きる術を学ぶ「ひとりぼっちを笑うな」
2017/01/08
本書を読むと、蛭子さんの人柄が好きになるかも。
「ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21) 蛭子能収(著)」
ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21)
蛭子さんの本性
本書は、テレビで出てくる蛭子さんの本当の人柄が良く分かります。本音で書いているから、内容が面白いです。かなり本質を突いていて、他の人が堂々と人前で言わないだろうなということが書いてあります。
「友達がいない」、「みんな一緒の行動をしたくない」「実は極力、人と関わりたくない」といったことは、人に言うと何かおかしな人だと思われるような気がします。でも、蛭子さんは堂々と自分自身がそういう人間だと公言しています。
世間の多くの人は、本音と建て前を使い分けながら、息苦しく生きているはずです。でも、どうやら蛭子さんは、堂々と本音で生きています。そうです、私たちも本音で生きていけばいいのです。
本音で生きるといえば、堀江貴文(ホリエモン)さんもそういう本を出していましたね。蛭子さんと堀江さんは、全く違うタイプの雰囲気の方ですが、お二方も本音で生きている点では共通です。
もう、建て前で生きるのはやめましょうよ。
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蛭子さんから学ぶこと
仲間と一緒というだけでちょっと大声になったりとか、ゲラゲラ笑ったりとか、そういう風に何かするのが人間だと思うんです。いじめの話もそう。自分たちのグループに属していない誰かをいじめることによって、グループ同士の結束を深めるようなそんな傾向があります。
いじめっていうのはだいたい集団でやるものですからね。共通の敵を作ることによってその歪んだ絆を深めていく訳です。そうやって自分達とほかの誰かを区別することがどんどんエスカレートしていくとどういう事が起こるでしょうか。それはやがて全てにつながってくと見ているんです。 差別。
出典:「ひとりぼっちを笑うな」
集団って怖いです。集団の中に入っていると、自分が強くなったような気持ちになるから。
電車の中で、大声を出しているグループ。学生さんだけじゃないですよ、平日夜の酔っ払いサラリーマンの集団。電車の中で、くだらない自慢話を大声で話しているのを良く見かけますよね。ああいう人たちは、日頃は自尊心を満たす場所がない人のでしょう。電車の中の他のお客さんを相手に自尊心を満たそうとしていると思われます。
会社名を見ただけでその人のことを知った気になる。それは良くないことだと思う そのひとを 自分自身の目でしっかりと見定めることを怠っているようにしか僕には思えない。
出典:「ひとりぼっちを笑うな」
実際は、多くの人は肩書で人を判断してしまっていますからね。
そもそも友達がいることのメリットってありますか。例えば悩みを相談できる事でしょうか。でも僕の場合、自分の内面は全て自分で解決することにしているんです。というのも誰かに悩みを相談してなるほどと思ったことがほとんどないから。 だってその悩みについて誰よりも詳しいのは自分ですよね。だったら誰かに話すよりもとことんまで自分で考え抜いた方がきっといい結果が出るような気がするんだけどなー
出典:「ひとりぼっちを笑うな」
「自分の問題は自分で解決するしかない」ということです。
悪口ではないにせよ 僕が誰かほかの人の漫画を読んで、「ねえ、ここはこうしたほうがいいかもしれないよ」と意見するのはとてもいいずらい。それを相手が言いやすいように言いやすいようにと 自分の方から手向けて行くんです
出典:「ひとりぼっちを笑うな」
これは私たちの普段の生活において使える良い考え方です。自分の行動を改善するためには人からのフィードバックが必要です。普通は、わざわざ他人が人が嫌がることを指摘するはずがありません。自分を改善したかったら、自分からフィードバックを求める勇気が必要です。
自分のプライドみたいなものを必要以上に高く持ちすぎているとそのプライドがへし折れた時のショックが大きいじゃないですか。人間上には上がいる。プライドなんてものはどこかで必ず折られるのが落ちです
出典:「ひとりぼっちを笑うな」
堀江さんも「プライドを捨てろ」と著書「本音で生きる」で言っています。 「プライドを捨てる」と怖いものなしになれますからね。「もうなんでもこい」、「なんでもやってやる」という気になります。
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コツコツやれば誰かが見ている。(中略)コツコツと働いて腐ることなく地道にやっていれば必ず良い結果に繋がると僕は思っています。(中略)簡単な時代ではないかもしれない。でも、そういう時代だからこそまじめにコツコツやれるような人はどこに行っても重宝されるように感じます。長い目で見たら結局そういう人が勝つんじゃないかな。卑屈になることなく与えられた仕事をしっかりとこなすような人材こそ勝てる人間です
出典:「ひとりぼっちを笑うな」
「楽して簡単に」という言葉がもてはやされがちな風潮の中、「コツコツ努力」という言葉を投げかけてくれています。漫画家として、売れない苦しい経験をされた蛭子さんから発せられた言葉なので、重みがあります。蛭子さんありがとう。
PS.
ちなみに、蛭子さんは、テレビではヘラヘラしていますが、実はあれは上手く人間関係を築くための戦術だそうです。詳細は、本書で確認
↓
ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21)
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