何を言ってるのかわからない・分かりやすく説明しろと言われた時の本
2016/02/24
「いつもお前の言っていることはよく分からない!」、「もっと分かりやすく説明してよ!」 と上司、妻(夫)、友人から言われる時はないですか?私はたまに言われます(笑)
そんな人が読むと参考になると思います。
「わかりやすさの勉強法 池上彰(著)講談社現代新書」
<わかりやすさ>の勉強法 (講談社現代新書)
テレビでお馴染みの池上さんの本です。
本書で最も言いたかったことは、 「沢山勉強して、本当に理解出来るように努力しなさい。本当に理解すれば、人への説明も分かりやすく出来る」 と、私は解釈しました。
人に分かりやすく説明するために必要な心掛けについて、私が大事と思った3つのことを記載します。
分かりやすく人に話をするために
(1)ある情報を分かりやすく人に説明する為には、自分が理解出来ない点を見つける意識を常に持つ
本書では、フロー情報とストック情報という分け方をしています。 「テレビや新聞のニュースのようなフロー情報だけを追うだけでなく、本や辞書といったストック情報で分からない点を勉強する」ことが大事とのこと。
所感:
私はこれまで、「自分では分かっている(つもり)けど、実際にプレゼンで人前に説明する時に、 自分自身が何を説明しているかが分からなくなってきた」という経験を何度もしてきました。後から振り返ると、やっぱり自分の理解不足だったと思います。
「分かっているつもり」と「本当に理解している」とでは、相手への説明の分かりやすさは全然違います。「そもそも、なぜ、○○なのか?」と問うことを習慣化し、本当に理解出来るまで突き詰めて考えられるようになりたいと思います。
(2)「とにかく素晴らしいんです」や「驚くべきことなんです」とプレゼンをはじめる
(上記の言葉は、実際のプレゼンでは言わないが、そう言ったつもりでプレゼンの構成を開始する)
・そうすると、なぜ素晴らしいかの理由の説明からプレゼンを始めることが出来る。つまり、冒頭から最も大事な部分からプレゼンを始めることが出来る。
・もっと分かりやすい表現でいうと「上司の突っ込み質問」に対して答えるような流れでプレゼンを構成すると、何がいいたいか分かりやすいプレゼンになる。
所感:
私もプレゼンで、「結局、何が言いたかったの?」と突っ込まれることがあります。これはプレゼンの上手い下手ではなく、プレゼンで最もいいたいことを自分自身も理解せずに
話をしているからのような気がします。ちなみに、本書を読んだあと、私が気が付いた反省点は、
・「何がいいたいかのポイント」を考えずにただ単に説明をしているだけのプレゼン
・「相手が聞きたいことは何か?」を考えずにプレゼンを作っていた
という点です。本書に書いてある上記の点を意識することで、今後のプレゼンを良くしたいと思いました。
スポンサードリンク
(3)本などで知識を大量にインプットをする
上記の(1)に繋がる話ですが、自分が本当に理解する為には、沢山本を読む必要があるということです。池上さんも、大量に本を読んで頭の中の知識を整理するからこそ、人に分かりやすい説明が出来るそうです。
所感:
ちなみに、池上さんの読書について、興味深い内容が書いてありました。それは、池上さんは速読なんて特に身に付けていないと言っていっているところです。本を速く読むコツは、「自分には必要がないと思うところは読まない」ことと言っています。
私自身は、「せっかく自分で買った本だから、最初から最後まで読んで、全てを吸収しないと損」と考えてきました。でも、時には思い切って、自分には必要がないと思った箇所は読み飛ばす勇気も必要ということが分かりました。私はまだ、これがなかなか出来ないです。この点は今の私の課題です。
多分、その為には、目的意識(この本を読んで、自分が得たいこと)を持って本を読まないといけない気がします。そうすると、自分の目的から外れたページは読み飛ばすことが出来ると思います。何かの調べものをするつもりで本を読み始めると良いかもしれません。
スポンサードリンク
最後に
結局は、大量のインプット(勉強)が必要ということです。 要は「楽して簡単に、人から一目置かれるようなプレゼンテーターになるっていうのは無理な話」ということを池上さんは言いたかったんだと思います。
<わかりやすさ>の勉強法 (講談社現代新書)
関連記事:仕事に必要な能力の中でどの職種にも絶対に役に立つスキルとは?
スポンサードリンク
関連記事
-
-
人脈を広げる方法の中で誰でも簡単に真似が出来る実践的方法とは?
人脈ってやっぱり大切です。人脈作りのプロが書いた本を読むと、そのことが再認識出来 …
-
-
頑張っているのに報われず精神的につらくて落ち込んでいる時に読む本
頑張ってるんだけど、成果が出ない。何をやってもダメだ。もうこんな自分が嫌だ。自分 …
-
-
冨永愛の現在は過去のいじめや家庭崩壊を乗り越えた結果(お勧め本)
世界的に知名度の高いモデル冨永愛さん。テレビや雑誌で見かけるだけだと、輝いている …
-
-
都会生活に疲れて田舎暮らしをしたいが仕事がなくて諦める前に読む本
もう都会での生活が疲れた。通勤電車も、人込みも、社会のスピードも。1回嫌になると …
-
-
石井朋彦アニメプロデューサーの本「自分を捨てる仕事術」の感想
ビジネス書のマンネリの内容に嫌気がさしている方は、読む価値があります。ビジネス書 …
-
-
仕事や勉強(学力)で自分の能力に限界を感じた時に読むお勧めの本
分際とは身の程ということだ。財産でも才能でも、自分に与えられた量や質の限度を知り …
-
-
孫との付き合い方や接し方が分からなくて悩んでいる時にお勧めの本
孫への接し方が分からないという時に参考になります。 「祖父の流儀(ダンディズム) …
-
-
貧困女子の実態や原因は何か?沢木文氏の取材本から共通点を探すと
何を基準に貧困と言えるのか、考えさせされました↓ 貧困女子のリアル(小学館新書) …
-
-
老後に必要なお金をいくらまで貯められるか心配で不安な時に読む本
老後の資金がなんとなく不安ですか? 老後のお金が心配な人のために、具体的な対策案 …
-
-
野村克也の本のおすすめ「俺の苦言を聞け」はサラリーマンの必読書
不器用なサラリーマン必見の本です(笑) 俺の苦言を聞け 野村克也 悟空出版 俺 …