子どものしつけ(躾)はいつからどの程度厳しくするのが正しいのか?
2016/12/28
両親にとって、子どもの「しつけ」はいつ頃から、どの程度するのが良いのかよく分かりません。親によって、しつけの程度が違うと思いますが、厳しく「しつけ」をする方が子どもは立派に成長すると思われがちです。だから、子どもを甘やかさず、敢えて厳しく接するようにしている親さんもいらっしゃると思います。
でも、本当にそうでしょうか?
実は、「しつけ」より大事なことがあるのです。
情報源は、
「NHK Eテレ すくすく子育て しつけは何歳から? 放送日:2015年8月15日(土)」
以下、しつけについて、大事なポイントを書いていきます。
しつけをするより大事なこととは?
まずは、番組で紹介されていた例を2つ取り上げます。
【例1】
子どもに食事を食べさせている場面が出ていました。
・子どもが、スプーン(箸)を左手で持っているので、親が「ダメ、右手で持ちなさい」と注意する。
・子どもが、食器の上のおかずを床に捨てるので、親が「捨ててはダメ」と注意する。
など、子どもの行動に対して、「ダメ」というメッセージを与えて注意をする場面が出ていました。
これに対し、子育ての専門家のコメントは、
・子どもがやる行動には、全て意味がある。親は、その行動の意味を理解するように努めることが大事。例えば、スプーンを左手で持つ意味は、「右手より左手の方が使いやすい」という意味かもしれない。また、おかずを床に捨てるのは、「もうご飯は要らないよ」っていうサインかもしれない。
⇒「ダメ」と子どもに注意する前に、子どもが何をしたいのかを考えるクセをつけるのが良いみたいです。
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【例2】
司会者「くわばたりえ」さんの話。
保育園(幼稚園)では、子どもは自分で服の着替えが出来るのに、親の前では「自分では服が着られない。着させて」と甘える。仕方がないので、「今回だけは特別」と言って、毎回親が服を着させてあげている。でも、しつけのためには、「自分で着なさい」と言った方がいいのか?
といった質問。
専門家の回答は、
・「特別に」っていう言葉を言いながら子どもに甘えさせるのは、最高によいこと。
なぜなら、子どもが「自分は無条件に親から愛されている」と感じることが出来るため。
⇒幼児期は、「しつけ」よりも「親からの無条件の愛情」が大事らしいです。
以下、内容が重なっていますが、ポイントを3つあげます。
【ポイント1】
幼児には、「しつけ」の前に、親が子どもの行動を見守り、子どもの気持ちを受け止めてあげることが大事です。親が子どもの気持ちを分かってあげようとする姿勢を取ることで、子どもは「他人の気持ち(立場)になって考えることが大事」ということを学ぶびます。
逆に、親が「しつけ」ばかりを重視し、子どもに命令ばかりしていると、子どもは親から命令されたことに反応するだけの人間になってしまいます。そうなると将来、相手の気持ちを考えて行動することに欠如した大人になりやすいようです。
【ポイント2】
親のしつけが厳しく、家では「いい子いい子」するような子に育つのも、いいことばかりではないそうです。その子は、親から命令されて「いい子」にしているだけということです。親から指示されるのが習慣となり、大人になっても言われたことしか出来ない人間になってしまう可能性があります。
【ポイント3】
3歳までは、子どもが「自分の気持ちを親から受け止めてもらった」と感じることが大事です。4歳以降になると、子どもは自然に周りのことを見ることが出来てきます。しつけについては、幼児期から焦らず、ガミガミ言わずにゆっくりとやっていけば良いみたいです。
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最後に
しつけとは、「他人と関わる社会の中で生きていくのに、必要な習慣を身に付けさせる」ことです。ということは、親が子どもの気持ちになって考えて子どもと接することが、最高のしつけになるんじゃないかと思います。
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