谷川啓司医師の評判は?「がんを告知されたら読む本」から人柄を判断

前回の記事の続きです。

谷川先生は、がんの専門医として権威のある方です。

大変辛いことですが、がんを告知されてしまった場合、現実を受け止めてこれからどうするべきかを考える必要があります。そんな時、谷川先生が書いた本書が参考になります。

実際に、私の父ががんになりました。本書を読んで、前向きに現実を直視することが出来たそうです。amazonのレビューでは、星4.5の高得点がついているくらい、良書です。

「がんを告知されたら読む本 専門医ががん患者にこれだけは知っておきたい”がん”の話 谷川啓司 ビオセラクリニック 院長 医学博士 プレジデント社」がんを告知されたら読む本―専門医が、がん患者にこれだけは言っておきたい“がん”の話

本書から、谷川先生のがんに対する見解を知ることが出来ます。

がんの治療法

治療方法は、大きく分けると３つあります。

（１）がんを取り除く手術をする
（２）放射線と抗がん剤で延命を目指す
（３）何もしないで緩和ケアをする

谷川先生は、 これらの選択肢の「どれが正しくて、どれが間違い」と言ういうことは出来ないと言っています。

がんが出来た部位、がんの進行具合、がん患者本人の意思などによって選択する治療方法は異なります。最終的には、医者の意見や家族の意見を聞きながら、患者本人がどうするかを決断しなければいけません。

どの病院でも治療方針は似ている

セカンドオピニオンという言葉が広まってきました。１つ病院だけでなく、別の病院にも見解を聞きにいくことです。

谷川さんが言うには、「治療内容が病院によって大きく変わることはほとんどない」そうです。病院を変えても、全然別の治療法を勧められることは殆どありません。

がんの治療法は、過去の膨大なデータが蓄積されて共有化されているということでしょう。

手術医は、先生との相性で決める？

どの病院でも治療法が変わらないと言っても、外科医の手術の腕がいいか悪いかというのはあるはずです。これは、手術経験が多い医師である方が、比較的安全と思われます。

でも、正直言って、腕がいいかどうかは、素人の私たちには見極めることは困難です。

そこで、私の父が、がんの手術をして貰う医師を決めた方法は、「先生の人柄」と「先生との相性」でした。「この先生に手術して貰って、助からなければしょうがない」と思える医者だったから、手術をして貰ったそうです。ちなみに、父の場合は、セカンドオピニオンは実施しませんでした。

抗がん剤を使うべきか？

谷川先生は、「抗がん剤で効き目が出る人は50%前後くらい」と言っています。
抗がん剤を使うと免疫力が低下します。抗がん剤を使うべきか止めるべきかは、判断が非常に難しいそうです。

私の父親も手術後から抗がん剤を飲んでいますが、下記に挙げる副作用で苦しんでいます。
・白血球が減るするため、免疫力が低下

・体中にむくみが発生し、身体に痛みが出る

父は、冬に風邪をひきました。ちょっとした風邪だったのですが、微熱が１週間も続きました。がんになる前は、熱なんて出したことがなく会社を休むことがなかった父親が、１週間も熱を出し続けました。身体が弱った証拠ですね。

免疫力が一番大事

少しでも長生きするには、とにかく免疫力をつけることが一番大事です。

まとめ

谷川先生は、「この治療が絶対信頼出来る！」など、良い治療方法の決めつけをしていません。人それぞれによって、最適な治療方法が異なるというスタンスです。

広い視野で、数多くのがん患者を診られてきた経験から導き出された言葉なのでしょう。患者の意見を良く聞き、患者の意志を尊重した治療をしてくれる医者であると読み取れました。

PS.
がんを宣告されて、落ち込んでおられるかもしれません。でも、前向きに進むしかありません。本書を読むと、「がん」と向き合うことが出来ます。
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