風邪薬を飲む意味はあるのか現役医師の本音の意見を本で確認してみた
「風邪を引いた時、風邪薬を飲んでも意味がない。治らない」
と言ったことは、どこからとなく、たまにネットのニュースなんかで話題になったりして、聞いたことがありました。
「でも、それって本当?」
とよく分からない状態でいました。
私は小さい時からよく風邪をひき、その度に親に医者に連れられて、いつも抗生物質を飲んできました。今でも年に何回か必ず風邪をひいてしまうのですが、すぐ医者に行って抗生物質を貰って飲むのが習慣になっています。
以前読んで、「この医師は本音で語っていて、信頼できそうだな」と思った書籍はこちらなのですが、
この著者、中山裕次郎さんの別の本の中で、「風邪薬で風邪は治せるのか?」についての明確な答えを言ってくれていましたので、ここでメモ書きしておきます。
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「ウイルス性の風邪は抗生物質では治らないことは医者の常識」と本書に書いてあった
その本とは、こちらの書籍「医者の本音」↓
本のタイトルからしても、誠実で真っすぐな性格の医者であることが伺えます。
答えから言うと、「風邪は薬じゃ治らない」というのが医者の常識とのこと。
本書に書いてあったポイントだけ簡単に整理しておきます。
- 風邪の原因はウイルス
- そのウイルスの種類は、一種類でなく無数にある
- だから個々のウイルスをやっつける特効薬は作れない
では、なぜ医者が風邪の人に薬(抗生物質)を出すのかの理由は以下の通り。(あまり本書の内容をネタバレしすぎるのは著者の方に申し訳ないので、要点だけ引用)
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第1に、「その患者さんが、細菌に感染している可能性を否定できないから」
-
第2に、「ウイルス感染の二次感染に対する、あるいは予防するために処方する」
-
最後に、「患者さんの満足度」
引用元:「医者の本音」中山裕次郎(著)ページ23
「細菌に感染している可能性を否定できない」、とか、「二次感染への予防」は、もっともそうな理由ですが、安易に処方することについては、著者は否定的に考えていると感じました。
簡単にいうと、
- 抗生物質出す前に、細菌感染をしているかの検査をするのが先でしょ?
- 高齢者や、もともと免疫が弱い人以外の人は、そもそも二次感染しないでしょう?
といった主張です。
最後の「患者さんの満足度」のお話について、どんなことか気になった方は、きっと本書を興味深く読めるはずです。あまりネタバレするのもよくないので、ここでは止めておきます。
そこまで言われても、私はやっぱり風邪薬を飲んじゃうでしょうね
細菌感染の1つに「溶連菌」があります。
そういえば、うちの息子が幼稚園児の時、1年間で溶連菌に5回も罹ったことがあります。本当の話です。「なんでこんなに何回も溶連菌に感染するの?」ってくらい感染しました。
その症状は、ほとんど風邪と似ています。
風邪と1つ違うことといえば、感染して何日か経ったあと、舌(ベロ)や身体に小さな赤いブツブツ(イチゴのようなもの)が出来ること。(でもこれは、息子が溶連菌に何回も感染したから見分けが出来るようになっただけ。よく見ないと分からない)
大人でも、もちろん溶連菌に感染します。この細菌をやっつけるためには抗生物質が有効とのこと。
だから結局、私は今後も、
「細菌感染なのか、ウイルス感染(風邪)なのかが分からないから、用心のためとりあえず抗生物質を飲んでおこう」
という考えになっちゃうような気がしています。
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まとめ
書籍「医者の本音」の風邪薬にまつわるパートのメモ書きでした↓
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健康とか、医者について興味がある方にはオススメです。
P.S
私が最初に中山さんの本を読んだのは下記です。
「よくここまで医療業界のことを正直に話す覚悟があるなぁ」と思った一冊。
また、誰もがいつか必ず迎える死。向き合いたくないけど、「死」について現実を直視しないといけないことを教えてくれた1冊でもあります↓
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