清元榮三(栄三)さんって誰？死因はすい臓がんで三味線の人間国宝

人間国宝の清元榮三(栄三)さんが亡くなったとニュースで流れていました。
このニュースを聞いて、清元榮三さんっていう名前を初めて聞いた方も多いはずです。正直、私も初めてです。

清元榮三さんがどんな方だったのかを調べてみました。

三味線演奏者だった

読売新聞1/10(火) 引用：
清元節三味線の奏者…人間国宝の清元栄三氏死去

清元節三味線方の重鎮として活躍した人間国宝の清元栄三（きよもと・えいぞう、本名・小柳泰一＝こやなぎ・やすかず）さんが昨年１２月３１日、膵臓（すいぞう）がんのため死去した。８０歳だった。

三味線の演奏をされる方だったそうです。死因は、すい臓がんです。昨年亡くなった相撲の千代の富士さんと同じご病気です。

ところで、ニュースをよく読むと、清元榮三さんはニュースで報道される10日も前の2016年12月31日に亡くなられています。

なぜか？

おそらく、正月のおめでたい雰囲気の時に、なるべく訃報を流したくないという関係者の意向があったのでしょう。

そんな清元さんですが、まず、そもそも人間国宝って何なんでしょうか？人間国宝という言葉は聞いたことがある人も多いはずですが。

人間国宝の存命者はほんのわずか！

人間国宝の定義は、以下の通りです。

Wikipediaから引用：
人間国宝は、重要無形文化財保持者として各個認定された人物を指す通称である。日本の文化財保護法において、無形文化財とは、演劇、音楽、工芸技術その他の無形の文化的所産で我が国にとつて歴史上又は芸術上価値の高いものをいう

何やら難しい言葉が並んでいるので、イマイチ分類の仕方まではよく分かりません。簡単に言うと、日本の伝統文化を守ることに物凄く貢献した人の中から特別な人を人間国宝に選んでいると考えて良いでしょう。

とにかく、ここでは清元榮三さんにスポットを当てます。

清元さんは、人間国宝の「芸能」分野に属しています。これまで、芸能分野では、たったの184名しか人間国宝に認定されていません。

上記の184名のカウントは、既に亡くなった方も含まれています。Wikipediaでざっと調べた結果、184名のうち、現在も存命されている方は、たったの10%～20%程度でしょう。

それだけ、人間国宝に認定される方は数が少なく貴重だということが分かります。

ちなみに、人間国宝は、亡くなると認定解除されるらしいです。

「清元」という名前は本名ではない

「清元榮三」という名前は、ご本人の本名ではありません。清元榮三さんの本名は、小柳泰一さんです。

「清元」という名前は、江戸浄瑠璃清元節という三味線の分野を言うそうです。（江戸浄瑠璃清元は、1814年創設。200年以上の歴史）

清元榮三さんの他にも、人間国宝として、「清元〇〇」という名前の方が７名いらしゃいます。でも、そのうち、ご存命は、たったの２名。やっぱり存命されてる方は貴重です。このことからも、清元榮三さんが亡くなったことがトップニュースで流れるのも納得です。

まとめ

清元榮三さんは、三味線の重鎮でいらっしゃいました。ご冥福をお祈りいたします。

私も含め、日本人の殆どの方が清元榮三さんの名前を知らなかったと思い、本記事で取り上げました。

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