どもりの子供の原因と幼少期に発症した吃音が治る確率は?菊池先生①
2018/06/13
「うちの子供、言葉が出にくい時がある。これって治るの?」と、心配なあなたへの情報です。
いわゆる、どもり・吃音と言われる症状です。
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吃音のことがよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版) [ 菊池良和 ]
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自ら吃音で苦しんだ先生のご講話
情報源は、NHKラジオ「健康ライフ」で放送された、九州大学病院耳鼻咽喉科の菊池良和先生のお話です。 (放送日は、2016年12月19日~ 12月 23日)
菊池先生ご本人も吃音で苦しんだ過去がある
菊池先生は、過去に自ら「どもり]で悩まされた経験のある方です。自ら苦しんだ経験がある方のお話には説得力があるし、話に深みがあります。なぜなら、自分自身の吃音を解決するために、このテーマについて真剣に研究したはずだからです。
今回は、吃音についてのご講話第1回目の放送内容について取り上げます。
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幼児期に発症した吃音の原因は何?
幼児の吃音は、
・2歳児から5歳児の間に症状が出ることが多い
ちょうど子供が言葉を覚え始める頃です。そして、言葉に詰まる子供の姿を見ると、親の方は「何か障害があるのだろうか?私の育て方が何か悪かったのか?」
と悩まれると思います。
菊池先生によると、吃音の原因は、
・ 吃音は親の影響とかしつけによるものではなく体質である
と言っています。
言葉が詰まる理由が、いわゆる吃音(どもり)という症状であれば、家庭環境とか、親の子供への教育方法に問題があるという訳ではありません。
ですから、子供が吃音だからと言って、親さん自身が自己嫌悪に陥る必要は全くありません。幼児の吃音は、生まれもっての体質なので仕方がないと考えるべきでしょう。
幼児期に発症した吃音が治る確率はどのくらい?
次に親さんが心配になるのは、自分の子供の「どもり」は、将来治る可能性があるのだろうか?
という点だと思います。
菊池先生の研究結果によると、
・吃音は、小学校高学年から中学卒業までに回復することが多くみられる。
・男子の回復率は上記期間までに60%、女子は80%と統計的に出ている。
という話でした。
ですから、幼児の場合は、あまり焦る必要はありません。子供に対して、「どもり」を意識させてプレッシャーを与えることは絶対に止めた方がいいです。(どもりで苦しんだ私の経験から、切にそう思います)
子供のどもりが心配な方は言語聴覚士に相談
子供の発話障害が、ここで取り上げている単なる「どもり」ではない場合もあります。脳の障害が原因かもしれません。
ですから、どもりが酷い場合は、放っておいていい訳ではないと考えます。そこで、第一に相談するべき相手は、言語聴覚士です。
言語聴覚士が、あなたの身近なところにいないかを探してみて下さい。たとえば、あなたが住んでいる自治体の保健所、あるいは、総合病院に言語聴覚士がいるかどうかを確認してみてください。
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まとめ
幼児期の吃音の原因は、生まれ持った体質によるものです。誰かのせいであるとか、生活環境が原因であるという訳ではありません。誰にも防ぎようのなかった症状だということを理解することが大事です。
そして、幼児期に発症した吃音は、10代のうちに過半数が治ります。あなたのお子さんが、まだ2歳~5歳くらいであれば、暫く様子を見る余裕も必要です。
ただ、親としては、ただじっと待つというのが、一番居たたまれないと思います。お近くの言語聴覚士を探しておくことをお勧めします。
P.S.
この記事を執筆している私も、30年間どもりに悩まされてきました。私がどもりを意識し始めたのは、小学校3年生の時。他人からの「どもるね」の一言で自覚しました。私のどもりの話はこちらの記事をご覧ください。
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