会社の仕事で自腹を強要するのは違法？(宅急便を自腹した体験談)

もしあなたが、会社の業務で「自腹で○○してくれ」と上司から強要されるなら、この記事を読んでください。

たとえば、会社の業務で宅急便を送る時に自腹で支払うってあり得ないでしょう？（こりゃ、ブラック企業だな）

でも先日、私は業務命令で自腹で宅急便を送る羽目になりました。

「なんで自腹で宅急便を送らなあかんの！？」

と今でも納得出来ません。今日はそんな経験談です。

その前に、佐川急便のドライバーも自腹を切っていた！？

そういえば最近、佐川急便のドライバーが駐車違反代金を身代わりで他人に支払わせていたニュースが報道されていました。その件だって、駐車違反の罰金をドライバーが自腹で支払っていたんでしょう。

駐車違反といっても、もちろん、宅急便の荷物を届けるために道路にトラックを止めたのであって、それは業務で行ったことです。

それをなぜ社員側が自腹で支払う必要があるのでしょうか？私は疑問で仕方がありません。

社員の側は立場が弱いので、会社側に楯突くことも出来ません。だから仕方なく自腹で支払っていたのでしょう。

それでは、私の実際の経験をお話します。

荷物を会社の経費ではなく、自腹で支払う理不尽さ

海外へ宅急便（EMS）を早急に送る必要

ある時、香港の会社へ急いで荷物を送る用件が出来ました。

それは、海外発送の宅急便(郵便局のEMS)代金を自腹で支払わされたことです。

日本国内だったら、荷物を梱包して、宅急便の会社へ電話をすれば、即日集荷してくれます。そして、翌日の午前中には荷物が送り先に届きます。

でも、海外の場合は違います。

会社から正式に海外へ荷物を送る時には、会社内で輸出管理手続き（該非判定など）をする必要があります。その社内手続きは、即日完了するものではありません。早くても１週間、通常は２～３週間もかかることがあります。

今回は緊急ということで、社内の輸出管理手続きを待っている余裕はありませんでした。そんな時、その50歳台の年輩社員が私に言った言葉は、

「自分で個人の荷物として発送すれば、すぐに送れるよ」

でした。

そんなのは、そもそも会社規則に反したものです。

ちなみに、送ろうとしていたのは、精密機器。精密機器を軍事用途に使用されては絶対にいけないので、ちゃんと輸出管理の手続きをする必要があります。

私は断固拒否すれば良かったのですが、その年輩社員はしつこく「自分で送れ、自分で送れ」と何回も私に言ってきました。

その人と私は、１０年以上のつきあいがあり、役職的には上司ではなかったのですが、実務上では上司のような役割の人でした。なので、その高圧的な態度と、あまりのしつこさから早く解放されたいがために、ついに自腹で荷物を発送することにしました。

やっぱりいつまで経っても腹が立つ

会社規則を破ってまで、個人名義で荷物を送りました。そして、その料金も私の自腹です。
送った荷物は必要最小限にとどめ、極力軽くしました。そのため、料金は、1400円とそんなに高額ではありません。（荷物が重くなるほど料金は高くなります）

でも、金額だけの問題ではありません。

本来会社の経費で行うべきことを自腹で処理するように要求した（実質上の）上司の考え方に憤りを感じます。思い出す度に腹が立ちます。

自腹で支払うことを避ける対策

今回私は、上司のしつこいアドバイスから早く開放されたいために、自腹で荷物を発送する対処方法を取りました。

あなたの性格が、上司に強く反抗出来るタイプなら、もちろん反論してしまえば良いです。もしくは、自腹ではなく、上司に支払わせるように仕向ければ良いです。

でも、気の弱い人は上司に刃向かうことが出来ない

では、今回の私のように、上司に刃向かうことが出来ない性格の人はどうすれば良いのでしょうか？

それは、いざという時に泣き寝入りしないように備えておくことです。

いくら気の弱いあなたでも、自腹で支払う回数が度重なったり、金額が多くなってくれば、いつかは爆発するはずです。その爆発する時に備えるのです。

その時に使う証拠を揃えておきます。

・自腹で支払うように命令した上司の言葉と日時をノートに記録しておく。

メールで命令されていれば、もちろんメールを保存しておく。（でも、自腹で払うように命令する上司は、そもそもずる賢い人です。記録に残るメールなんかで命令はしませんけどね）

・自腹で支払った内容について、領収書を保存しておく。

・上司から理不尽な命令（自腹で支払うこと）を受けた時に、あなたがどんな対処をしたのかをちゃんと説明出来るようにしておく。また、ノートに記録しておく。

もし、実際に具体的な対処をしていなくても、その時の状況や心境をノートに記録しておくのでも役に立ちます。

たとえば、

「上司の命令が一方的で高圧的だったため、会社規則に違反していると知っていながら、命令に従うしかなかった。そして、自腹で支払った」

なんでもいいんです。とにかく、その時の状況がありありと分かる証拠になりそうなことは全部記録しておくのです。

自分の気持ちが押さえきれなくなった時に、一気に内部告発へ

気の弱いあなたでも、我慢の限界に来たら、思い切って内部告発をしましょう。決して、あなた自身が先に精神的につぶれたり、会社を辞めてはいけません。自分が潰れそうになったタイミングで内部告発をして、一気に攻勢に出ましょう。

私は自腹を切って経費を支払ったのは１回なので、グッと我慢をしています。

まとめ

会社勤めをしていると、理不尽なこともあります。裏で悪いことをしている輩がいるものです。会社ってそんなものだ、という割り切りが必要なのと同時に、我慢の限界が来たら訴えてやろうという気構えも必要です。

決して、あなたが潰れちゃったら駄目ですよ！

P.S.
業務命令で、「会社の休日に出張先への移動をするのに、会社は全く手当を出さない」のは違法？その答えを知るには、↓

こちらの記事をご覧ください。

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