武蔵野線新駅の市川市南大野(船橋法典と市川大野間)はいつ出来る？

2016/09/16 2018/06/09

武蔵野線沿線には、新駅構想（自治体の要望）があります。今回は、以前から噂になっている南大野駅（仮称）について、取り上げてみます。

武蔵野線の周辺既存駅（船橋法典と市川大野）の利用者数の推移から需要を考える

ここの１０年間の１日の利用者人数の平均です。（画像はWikipediaから引用）

船橋法典駅の１日の利用者数

市川大野駅の１日の利用者数

・船橋法典駅は、１０年前と比べて約２０００人利用者数が増えています。
・一方の市川大野駅は、１０年前とほぼ横ばいです。

周辺駅の利用者数が減っている訳ではないです。でも、新駅を作ろうとしている南大野駅周辺の人口が爆発的に増えている訳ではないでしょう。

となると、南大野駅を設置した場合、単純に考えるとこれまで船橋法典駅や市川大野駅のどちらかを利用していた人の一部が分散するだけでしょう。決して、沿線の利用人口の爆発的増加があっての新駅設置ではありません。

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じゃあ、市川市の武蔵野線-南大野駅設置の噂の元は？

千葉県市川市の市長が、「仮称・南大野駅」の設置を公約に掲げて、選挙に当選した背景があります。地方自治体が主導で市川市内に新駅を作ろうと計画しています。

しかし、新駅を作るのは難しいのでは？課題は？

現状の課題を調べてみました。

・新駅は市川大野と船橋法典の中間くらいになる。乗降客が分散するだけで、はっきり言ってＪＲ東日本のメリットはない。

武蔵野線の駅間距離は、平均すると約３kmで設置しています。それに対して、既存の市川大野駅から船橋法典駅の駅間は、３kmです。もし、その中間に新駅南大野駅を設置した場合、駅間距離は1.5kmと短くなります。

・新駅を設置するからには、利用者が大幅に増える要素がないとＪＲとしても設置出来ない。

現状は、住宅地が爆発的に増加したり、ショッピングモールが開発されたりする計画がなく、利用者数が増える要素が乏しいでしょう。

・鉄道の新駅は自治体が建設するというのが主流。

しかし現状は、新駅設置について市川市がＪＲに要望しているだけの状況です。話が前に進んでいないようです。

まあ、南大野駅を作る絶対的な理由が見当たりませんね。

新駅を作ったら住宅が増えて人口が増えるだろうという予想

新しく南大野駅が出来たら、同様に住宅が出来て人口も増加する。こういう期待も出来ます。

武蔵野線に新しく出来た吉川美南駅、越谷レイクタウン駅の周辺を例に取り上げると、確かにこれらの駅が設置された後に新築マンションや新築住宅が一気に増えました。

吉川美南や越谷レイクタウンの周辺を１０年以上前から知っている人は分かると思いますが、ここらの地域は、以前は辺り一面に何もなかったのです。田んぼや畑、沼地みたいなところが大半でした。そういう大きな更地がある場所に新駅を設置したため、大規模なマンションや新築住宅群を作ることが出来ました。

市川南大野の場合は、ちょっと事情が違う

一方で、今回取り上げている南大野駅周辺はどうでしょうか？確かに、まだまだ畑が残されている地域はあります。でも、先ほど取り上げた吉川や越谷の周辺に比べると、もうすでに住宅が立っている割合が多いです。そして、辺り一面まっさらな更地があるかというと微妙です。そのため、大規模マンションや新築住宅群を開発するのは難しいでしょう。

そう考えると、今後、南大野駅周辺の人口を爆発的に増やすことは物理的に難しいのではないでしょうか？

人口増加が見込めない場所に新駅を設置するのはコストだけが圧し掛かってくるため、ＪＲ東日本としては気が進まないでしょう。

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